シンガーズ・アンリミテッド(The Singers Unlimited)

シンガーズ・アンリミテッド
(The Singers Unlimited)
アメリカのヴォーカルグループ
1967年、ハイ・ローズのメンバーだったジーン・ピュアリングとドン・シェルトンにボニー・ハーマン、レン・ドレスラーが加わってシカゴで結成。ライヴ活動は一切行なわれず、多重録音によるレコーディング専門のグループであった。マルチ・トラックレコーディングで音を重ね、厚みのあるハーモニーを聴かせるアルバムを多数発表。ジャズ界屈指のア・カペラ・グループとして名を知られるようになった。多重録音でしか再現できない美しさは圧巻。

シンガーズ・アンリミテッド
ボニー・ハーマン(Bonnie Herman):(ソプラノ)
レン・ドレスラー(Len Dresslar):(テナー)
ドン・シェルトン(Don Shelton):(バリトン)
ジーン・ピュアリング(Gene Puerling):(バス/バリトン、アレンジ、リーダー)

前回、当ブログで、ジーン・ピュアリング (Gene Puerling )をリーダーに結成していた男声四重唱、ハイ・ローズ(The Hi-Lo's)時代の-1958年、1979年のアルバムを紹介しています。
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http://51036951.at.webry.info/201710/article_21.html
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The singers unlimited: A capella (1971)
ジョニ・ミッチェルの01「青春の光と影」とともに、3曲取り上げているビートルズ・ナンバー(03、05、06)はどれもが素晴らしく、紅一点ボニー・ハーマンの独特の色気を持った歌声が原曲に新たな魅力を加えています

1971年
The singers unlimited
A Capella
1. Both Sides Now
2. London by Night
3. Here, There and Everywhere
4. Lullaby
5. Michelle
6. Fool on the Hill
7. Emily
8. Since You Asked
9. More I Can Not Wish You
10. Try to Remember

1. Both Sides Now


5. Michelle


7. Emily


10. Try to Remember

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The Singers Unlimited ‎– A Capella II
ザ・シンガーズ・アンリミテッドの通算14枚目のアルバムで、ア・カペラのアルバムとしては4枚目にあたります。1979年6月、ドイツのヴィリンゲンにあるMPSのスタジオでマルチトラック・レコーディング

A Capella II(1975年)
A1 Clair
A2 Killing Me Softly With His Song
A3 Yesterday
A4 My Romance
A5 Lost In The Stars
A6 April In Paris
B1 Girl Talk
B2 Nature Boy
B3 I Don't Know Where I Stand
B4 Autumn In New York
B5 Like Someone In Love
B6 Indian Summer

Arranged By, Conductor – Gene Puerling

Vocals – Bonnie Herman, Don Shelton (2), Gene Puerling, Len Dresslar

Clair


Killing Me Softly With His Song


My Romance


April in Paris


Autumn In New York


Indian Summer

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The Singers Unlimited - A Capella III (1980)
01. Anything Goes 03:32
02. The Way We Were 03:09
03. One More Time, Chick Corea 02:21
04. Sweet Lorraine 03:27
05. Jeanie With the Light Brown Hair 02:37
06. Someone to Light Up My Life 03:25
07. Love Is Here to Stay 03:21
08. The Entertainer 03:10
09. All the Things You Are 03:46
10. Sometimes I Feel Like a Motherless Child 04:31
11. I Wish You Love 03:21

02. The Way We Were


03. One More Time, Chick Corea


06. Someone to Light Up My Life


11. I Wish You Love

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Just In Time (with The Roger Kellaway Cello Quintet)(1977年)
1977年4月、伴奏をロスアンゼルスで、ヴォーカルはドイツで録音。1967年の結成ですからグループ結成10周年を記念したアルバム

1977
Just In Time (with The Roger Kellaway Cello Quintet)
1. Just in Time 03:29
2. My Foolish Heart 04:06
3. Stone Ground Seven 05:16
4. Sleep Loved 03:53
5. Someone to Watch Over Me 04:42
6. Honeysuckle Rose 04:16
7. Zip-A-Dee Doo-Dah 04:15
8. Prelude to a Kiss 04:18
9. It Had to Be You 03:28
10. Impossible 03:50

Personnel:
Gene Puerling, Bonnie Herman, Don Shelton, Len Dresslar, vocals

The Roger Kellaway Cello Quartet
Roger Kellaway, keyboards, piano, celesta
Chuck Domanico, bass
Edgar Lustgarten, cello
Emil Richards, percussion

Just in Time


Sleep Loved


Stone Ground Seven


Zip-A-Dee-Doo-Dah


Prelude to a Kiss

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1978年のアルバム、The Singers Unlimited ‎– Eventideから

市川正二さんが書かれたライナーノーツから引用。
シンガーズ・アンリミテッドは数あるコーラス・グループの中でもきわめて特異な存在である。特異な点を列挙してみよう。まず彼らはレコーディング専門のグループであって、ライヴ活動を行わなかった。と、過去形で書いてしまっていいのかどうか。正式な解散宣言が出されたわけではないが、この10年間というもの、まったくの音沙汰なしなので、もはや自然消滅したものと考えていいだろう。
次に彼らはジャズ/コーラスとしてはきわめて異例のア・カペラ(無伴奏コーラス)に挑戦。独自の世界を確立した。またテクノロジーの有効活用(多重録音)という点でも、素晴らしい成果をあげた。ア・カペラにしても多重録音にしても、別に彼らが最初に始めたわけではない。ゴスペルやR&Bの世界でア・カペラは昔から行われていたし、多重録音についていえば、彼らより20年以上も前にレス・ポールがギターでやってのけている。しかし、それをジャズ・コーラスの世界に移植した彼らの功績は絶大だ。

(中略)

なぜ、シンガーズ・アンリミテッドがア・カペラと多重録音のチャンピオンになったかという点について、思いを巡らせてみる。自然の成り行きだったのではないかというのが僕の結論だ。それは結成時のグループ状態と大いに関係している。そこのところを若干説明してみよう。
シンガーズ・アンリミテッドのリーダーはジーン・ピュアリングで、彼は1929年3月31日、ウィスコンシン州のミルウォーキーに生まれた。根っからのコーラス好きで、17歳の時にダブル・デイターズというユーモラスな名前のコーラス・グループを結成している。その後、53年にLAで男性4人組のハイ・ローズを結成。これで有名になった。ハイ・ローズは60年代にかけて多くの録音を行い、フォー・フレッシュメンに次ぐ人気グループだったが、64年に解散。そして3年後の67年にハイ・ローズ時代後期の同僚であるドン・シェルトン、それにレン・ドレスラー、ボニー・ハーマンを誘ってシカゴで結成したのがシンガーズ・アンリミテッドだったのである。ちなみにボニーの母親は、元ローレンス・ウエルク楽団の歌手ジュールズ・ハーマン。結成は67年だが、デビュー・アルバムを録音するのは4年後の71年で、その間、彼らは一体なにをしていたか。普通のグループならライヴ活動ということになるのだが、前述したようにこのグループはライヴを一切やらないのが特徴。ここがポイントである。つまり彼らはシカゴでせっせとスタジオ・ワークをこなしていたのである。どういう仕事かというと、放送用のジングルやCM。昨今の日本だと、CFのバックに流れるタイム・ファイヴのコーラスをしょっちゅう耳にするが、ああいうのをやっていたのである。そうしたスタジオ・ワークで会得したノウハウがア・カペラであり、多重録音だったわけだ。さきほど、自然の成り行きといったのはまさにこの点である。ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」をピュアリングがアレンジしてア・カペラのデモテープを作成。それがオスカー・ピーターソンの手に渡ってレコード・デビューに至ったという経過も、こうした背景を考えれば、当然という気がする。彼らがコマーシャルな仕事に従事していたころの話はほとんど耳にしないが、実はこの時期にグループの個性は形作られた。だから、その当時のジングルやCMを集めたアルバムなんてのが登場したら、これは絶対面白いだろうと思う。

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彼らのコーラスはスタジオ録音のものしかありません。ライブ録音はおろか、ライブコンサートなどはないのです。完全なスタジオ・シンガーというわけです。もともと、女性のボニー・ハーマンとレン・ドレスラーはスタジオ・ミュージシャンだったのだそうです。スタジオでしか作ることができないサウンドを徹底的に追求しレコードに刻み込んだのです。

訃 報
Bassを唄っていたLen Dresslarが2005年10月19日死去
リーダーのピュアリングが2008年3月25日に糖尿病でサンフランシスコの病院で亡くなりました。78歳。
(特異なアレンジを展開してくれました。彼の本能がそうさせたとシェルトンは語っています。)
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1981年までの間に15枚のアルバムを残す

ディスコグラフィー
In Tune (with Oscar Peterson)(1971年)
A Capella(1971年)
Christmas(1972年)
Four Of Us(1973年)
Invitation (with The Art Van Damme Quintet)(1973年)
Sentimental Journey (with The Robert Farnon Orchestra)(1974年)
A Capella II(1975年)
Feeling Free (with The Pat Williams Orchestra)(1975年)
A Special Blend(1976年)
Friends (with The Pat Williams Orchestra)(1977年)
Eventide (with The Robert Farnon Orchestra)(1977年)
Just In Time (with The Roger Kellaway Cello Quintet)(1977年)
The Singers Unlimited With Rob McConnell And The Boss Brass(1979年)
A Capella III(1980年)
Easy To Love(1981年)
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余談

当ブログで、フォー・フレッシュメン(The Four Freshmen)を紹介しています。よろしかったら覗いてみてください。
   ↓                ↓
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この記事へのコメント

2017年10月27日 14:15
こんにちは。
私もシンガーズ・アンリミッテドが
大好きでアルバムは
こちらでご紹介の上記3枚と
Christmasを持っています。
これからの時期には必ず聴くアルバム。
Silent Nightと
Have Yourself A Merry Little Christmas
は素晴らしいです。

4. Lullaby
A2 Killing Me Softly With His Song
B6 Indian Summer
他にFeelingsなどのアレンジも
とても惹かれている1曲です。

素敵な曲のアルバム紹介を
なされておいでですね。
またお邪魔させていただきます。
JAMES TERRA
2017年10月27日 19:23
小枝様ありかとうございます。
個人的にコーラスが以前から好きで、フォー・フレッシュメン、ハイ・ローズ のほか黒人グループのドゥーワップなどジャンル問わず興味があります。また独断と偏見で紹介できたら・・・・と思います。シンガーズ・アンリミッテドのChristmasは素敵なアルバムですね。

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  • ハイ・ローズ(The Hi-Lo's)-1958年、1979年

    Excerpt: ハイ・ローズ (The Hi-Lo's) 男性ジャズ・コーラス・グループ。 1953年ジーン・ピュアリング、クラーク・バローズ、ボブ・ストラッセンン、ボブ・モーズによって結成 広い声域を生か.. Weblog: JAMES TERRA racked: 2017-10-27 19:10