追悼、クライド・スタブルフィールド(Clyde Stubblefield)

2017年2月18日、ジェイムズ・ブラウンの黄金時代を支えた名ドラマー、クライド・スタブルフィールド(Clyde Stubblefield)が亡くなられました。享年73歳。腎不全でした。

1943年にテネシー州チャタヌーガに生まれたクライド・スタブルフィールドは、セッション・ミュージシャンとして活動を開始。オーティス・レディングのツアーバンドなどで演奏した後、ジェームス・ブラウンに見出され、1965年から71年まで彼のバンドに在籍した。もうひとりのドラマー、ジョン・ジャボ・スタークスと共にジェームス・ブラウンのファンク・スピリットを支え、ファンク・グルーヴの基盤を作り上げた。

ジャボは「Licking Stick-Licking Stick」、「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine」、「Soul Power」、「Hot Pants」等でドラムを叩き、一方のクライドは「Cold Sweat」、「I Got The Feeln'」、「Say It Loud - I'm Black And I'm Proud」、「Mother PopCorn」、「Funky Dramer」、「Get Up, Get Into It And Get Involved」等にファンク・ビートを提供しました。

特筆すべきは「Cold Sweat」。ドラム、ベース、ギター、ホーンの絡み合いが一種独特のポリリズミックなファンク・グルーヴを生み出し、そこには明確な曲展開があるとは言え、ワン・コードによる中毒性の萌芽も見られる。そのリフはおそらく数あるファンク曲のなかでも最も有名なリフ。この曲は、シングル・リリースに際し、JBお得意のAB面に股がってのパート1、2収録になっており、そのパート2ではメイシオ・パーカーのサックス・ソロに続いてクライドのドラム・ソロも収められている。

James Brown - "Cold Sweat"(part 1 & 2)


この後も、スピード感たっぷりに刻みまくるビート・パターンがリフ化している「I Got The Feelin'」、鋭角的な切れ味が楽曲の鋭さを物語る「Say It Loud, I'm Black And I'm Proud」、スウィンギーにハネまくる「Mother Popcorn」など、クライドのドラム無しには語れないJBファンクの名曲目白押し。

I Got The Feelin'


Say It Loud, I'm Black And I'm Proud


Mother Popcorn




やはり”ブレイクビーツ”という点で避けて通れないのが「Funky Dramer」。曲名からしてクライド・スタブルフィールドの為に作られた曲としか思えませんし、そのまま彼の名詞代わりともなったこの曲。「Cold Sweat」のおよそ3年後、1970年のリリース。もはや曲展開らしい展開は存在せず、7分間に渡ってジャジーなファンクの垂れ流し。演奏から何十年という間、ブラック・ミュージック及びダンス・ミュージックにサンプリングされ続け(その回数は数千回以上)、その発展に寄与、まさにファンク・ビートの代名詞。曲の途中の20秒程度のドラム・ブレイクは、その後パブリック・エネミー、N.W.A、ドクター・ドレー、LLクールJ、ランDMC、ビースティー・ボーイズらを始め、数え切れない程のヒップホップ・アーティストたちの楽曲で幾度となくサンプリングされ、ヒップホップ史上最も愛されるドラム・ネタと化した。

1970年に発売されたシングル「Funky Drummer」での彼のドラム演奏は、ヒップホップ世代に多大な影響を与えた。
Funky Drummer (Part 1 & 2) King 45-6290 (1970)

(ところが、楽曲の作曲者としてクライド・スタブルフィールドがクレジットされていなかったため、サンプリング使用による印税を彼が受け取ることはほとんどなかったという。)

ここから資料抜粋.............................................................
ジェームス・ブラウンのバンド脱退後は、ウィスコンシン州マディソンに移り、ローカル・ミュージシャンらとのギグを長年続けた。97年にはソロアルバム『The Revenge of the Funky Drummer』を発表し、続いて2002年に『The Original Funky Drummer Breakbeat Album』、2003年には『The Original』をリリース。また、ジャボ・スタークスと共にファンクマスターズを結成し、1999年にはドラマー向け教材ビデオを、そして2000年代にアルバムを2枚発売した。

彼は2002年から癌を含む複数の病気を患っており、治療や手術を長年受けてきた。保険に入っていなかったため莫大の治療費を抱える事となったが、実はプリンスが9万ドルにも及ぶ治療費を代わりに払ってくれていたと、2016年4月にクライドが明かしている。
ここまで資料参考..................................................................

1999年に、フレッド・ウェスリーがJB’s名義でジャボ・スタークスとクライド・スタブルフィールドのツイン・ドラムを伴って来日した際に見に行きました。目の前で繰り広げられる競演に感激したのを覚えています。

まさにミスター・ファンキー・ドラマー!!
クライド・スタブルフィールドさん、安らかに。

Live @ Boston Garden - April 5, 1968
James Brown - Cold Sweat / Ride the Pony (medley)

こちらは68年のライヴから「Cold Sweat」。JBによる名文句 "give the drummer some" の掛け声に呼応するが如く、若干ソロらしいソロを叩く若きクライド・スタブルフィールドは6分過ぎから。

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おまけ

Funk Thing (1999, Video Workshop Series)

Clyde S. - Drums
Fred Thomas - Bass
John Medeski - B3 Organ
Fred Wesley - Trombone
John Scofield - Guitar
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