ウォー(War)-Part2(1976年、1977年、1979年)

(War)
1960年代後期から1970年代にかけて、米国のウェストコーストを本拠にラテン、ジャズ、ロック等の要素をミックスした独自のサウンドを構築していた個性的なファンクバンド。
1962年、カリフォルニア州ロングビーチ出身のドラマー、「ハロルド・ブラウン/Harold Brown」と同じカリフォルニア州サンペドロ出身のギタリスト、「ハワード・E・スコット/Howard Scott」は「クリエイターズ/Creators⇒ セニョール・ソウル/ Senor Soul」というバンドを結成(1962年から69年まで)。1965年にシングル"Burn Baby Buern"を発表。その後1967年までにベーシストの,「B・B・ディッカーソン/B.B. Dickerson」,、オルガン&ピアノの,「ロニー・ジョーダン/Lonnie Jordan」、サックス&フルートの「チャールズ・ミラー/Charles Miller」が加わり、ロミオズというバンド名で活動。(当時、ボビー・ウーマックがギタリストとして参加していた時期もあり)。1969年頃、バンドはベーシストがB・B・ディッカーソンからピーター・ローゼンに代わり、パーカッション担当として,「パパ・ディー・アレン/Papa Dee Allen」が参加。その後、彼らのライヴ・パフォーマンスを見たイギリスのシンガー、エリック・バードンが彼らにほれ込み、すぐに彼らに声をかけ自分のバック・バンドになってくれるよう要請。また、無名のハーモニカ・プレイヤー、,「リー・オスカ/Lee Oskar」も同じ会場に来て彼らのライヴ・パフォーマンスを見ていました(1968年までにデンマーク出身の彼もこの後、バンド唯一の白人メンバーとして活躍)。エリック・バードンは元々イギリスのアニマルズというグループにいた人物。このアニマルズは、「朝日のあたる家」「悲しき願い」などの大ヒットで知られる。1969年、アニマルズを解散させたエリック・バードンを中心に「Eric Burdon & War」として活動を開始、翌1970年のアルバム「宣戦布告」から「スピル・ザ・ワイン/Spill The Wine」のヒットで注目を浴びいきなり米国でチャートヒット2曲を記録して成功を収めますが、ツアーなどに参加できず(1971年2月、ヨーロッパ・ツアーの最中に、エリック・バードンはウォーのメンバーと別れてしまう。これにはいろいろな説が流れていて、「突然失踪した」というものもあれば、「病気で倒れた」という説もある。エリック自身は、「単に声が出なくなったので、ツアーから降りた」だけだといっている。71年に脱退)。バードンは2枚のアルバムで抜け、その後は「ウォー/War」だけで活動、バンド名も、71年から正式に「ウォー/War」と改名。「ジェリー・ゴールドスタイン/Jerry Goldstein」のプロデュースの元、単独でのアルバム制作に取りかかり、ウォー単独のアルバム「オール・デイ・ミュージック/All Day Music」(1971年)が発表。そこからシングル/"Slippin' Into Darkness"が全米16位のヒット、「世界はゲットーだ /The World Is A Ghetto」(1972年7位)、「シスコ・キッド/ The Cisco Kid」(1973年2位)、"Gypsy Man"(1973年2位)、「仲間よ目をさませ!Why Can't We Be Friend?」(1975年6位)、「ロー・ライダー/Low Rider」(1975年7位)、"Summer"(1976年7位)など、バンドはファンクやラテン、ソウルを吸収したグルーヴィなサウンドと、ストリートから発信するメッセージ性の強い歌詞を武器に重要作品を次々と連発。1969年以降は「ジェリー・ゴールドスタイン/Jerry Goldstein」のプロデューサー・プロジェクトとも言えますが、「Howard Scott:Howard E. Scott」,「Lonnie Jordan」もアルバム「世界はゲットーだ /The World Is A Ghetto」以降からアシスタント・プロデューサーとなり、作詞・作曲は大半の曲で在籍メンバーがクレジットされています。ウォー(War)は70年代に興隆したLAファンクの元祖的存在として、米国のロック・シーンに一時代を築いたといっても過言ではない。2008年にはエリック・バードンを迎えて、エリック・バードン&ウォー名義による37年ぶりの再結成コンサートが開催された。因みに、オリジナル設立メンバーのうち、ハワード・スコット、ハロルド・ブラウン、BBディッカーソン、リー・オスカー(ハーモニカ)の4人は一緒にバンド活動をしているのだが、ウォーと名乗れず、現在は「ロウライダー・バンド」と名乗って、多くのライヴ活動をしている。ウォー(War)はかつて、1970年代に来日し、後楽園でライヴを行っています。

改めてオリジナル・メンバー
Howard Scott(G/Vo)
B.B. Dickerson(B)
Lonnie Jordan(Organ)
Harold Brown(Ds)
Papa Dee Allen(Conga)
Charles Miller(Cl/Saxes)
Lee Oskar(Har)-WAR結成から79年まで在籍
途中、脱退したエリック・バートン(元アニマルズ)もWarを立ち上げたメンバーの一人。

.※エリック・バードン
(Eric Burdon)
本名「Eric Victor Burdon」
1941年生まれ
:英国ニューキャッスル・アポン・タイン出身
シンガー(ロック・ブルース・R&B),ソングライター,バンドリーダーとして活動。
60年代を代表する男性ボーカリストの一人で高い評価を得ていますが・・・・・・・・。1962年に結成(メンバー固定)した「Kansas City Five」には「Eric Burdon」,「Alan Price」,「Hilton Valentine」,「John Steel」,「Bryan 'Chas' Chandler」の5人が参加、互いにローカルバンドで共に活動した経歴もあります。メンバーを固定したとされる「Alan Price」は、「Animals」と改名し世界的な成功を収めた65年にバンドを脱退。1969年に参加した「Senor Soul」は参加と同時に「Eric Burdon & War」と改名。70年に米国でチャートヒット2曲を記録して成功を収めますが、ツアーなどに参加できず脱退。71年以降は自身の健康に合わせた活動となり、同71年に「Eric Burdon Band」を自ら結成、ソロクレジットでも同71年に初アルバム「Guilty」をリリース。
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チャールズ・ミラー
(Charles Miller)
(June 2, 1939 - June 14, 1980)
カンザス州オレイサ出身のミュージシャン
サックス&フルート奏者
1980年に死去(享年41歳)

パパ・ディー・アレン
(Papa Dee Allen)
1931年生まれ
カリフォルニア州ロングビーチ出身
パーカッショニスト
1988年演奏中に心臓麻痺で倒れ、そのままこの世を去ってしまいました。(享年57歳)

1980年代になって、久しぶりに彼らに脚光があたる状況が生まれますが、残念なことに1994年に、オリジナル・メンバーのほとんどは、すでにバンドを去った後でした。

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前回につづき、今回Part2として、Platinum Jazz/War(1976)、Galaxy/War(1976)、The Music Band/War(1979)
を紹介。


前回のPart 1ですがよろしかったらのぞいてみてください。
↓           ↓
http://51036951.at.webry.info/201611/article_6.html

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1976年作品
Platinum Jazz/War
Warが、ジャズ名門Blue Noteに残した唯一のアルバム。未発表曲と既発曲を組み合わせた2枚組。それがこの「プラチナム・ジャズ/Platinum Jazz」。当時、日本盤は2枚組で、タイトルは「プラチナ・ファンク」でした。この作品はブルー・ノートからということもあって、米国ジャズ・チャートで1位。未発表曲は6曲、そのうち「ウォー・イズ・カミング/War Is Coming Waris Coming 」と「スロウリー・ウィ・ウォーク・トゥゲザー/Slowly We Walk Together 」の2曲はアーカイブからです。「プラチナム・ジャズ/Platinum Jazz 」「アイ・ガット・ユー/I Got You 」「ニジェール川/River Niger 」の3曲はLAを舞台にした映画「River Niger」 にサウンドトラックとしてウォーが提供した楽曲。

1976
Platinum Jazz
SIDE-A
1.War Is Coming Waris Coming
2.Slowly We Walk Together
3.Platinum Jazz
SIDE-B
1.I Got You
2.L.A. Sunshine
SIDE-C
1.River Niger
2.H2 Overture
3.City, Country, City
SIDE-D
1.Smile Happy
2.Deliver The Word
3.Nappy Head
4.Four Cornered Room

Producer/Jerry Goldstein with Lonnie Jordan and Howard Scott

Personnel
Howard Scott – guitar, percussion, vocals
B.B. Dickerson – bass, percussion, vocals
Lonnie Jordan – organ, piano, timbales, percussion, vocals
Harold Brown – drums, percussion, vocals
Papa Dee Allen – conga, bongos, percussion, vocals
Charles Miller – clarinet, alto, tenor and baritone saxes, percussion, vocals
Lee Oskar – harmonica, percussion, vocals

War Is Coming Waris Coming

Platinum Funk

.Platinum Jazz

ジャズファンク的

L.A. Sunshine


River Niger

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MCA '77
Galaxy/War 
MCA移籍1作目となる『Galaxy』、R&B6位・POP15位を記録したウォーの10作目となるオリジナルアルバム。ディスコチャートに初ランクした1曲目あれど、完全に彼らのペースを安定的に着地させたアルバム。

1977
Galaxy/War
SIDE-A
1. Galaxy
2. Baby Face
3. Sweet Fighting Lady

SIDE-B
1. Hey Senorita
2. The Seven Tin Soldiers

Galaxy

1stシングル、R&B5位・POP39位・Dance8位を記録。後半はフュージョン的に彷徨う数分間

Sweet Fighting Lady

ジャジー・ラテン・インスト

The Seven Tin Soldiers

演奏の醍醐味を爽快緩いファンクに乗せてのインスト
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しかし、1977年に「ギャラクシー Galaxy」がヒットして以降、彼らはまったくヒット曲が出なくなってしまいました。時代はディスコ全盛の時代となり、ディスコで踊れる単純なディスコ・サウンドかファンク・サウンド、そのどちらかを演奏しなければ市場に受け入れられなくなっていたのです。この後、ディスコの全盛とともに急速に失速してしまうウォーですが、結局は彼らのこの音楽は時代を越えることに。
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1979
The Music Band/War
79年にリリースしたアルバム。プロデュースはJerry Goldstein。
西海岸のバンドらしくファンクにラテンやロック等、他分野の要素をミックスした独自のサウンドを構築していたWar(ウォー)。当時からメロウなサウンドも良かった。この1979年の“The Music Band”では、そのメロウな面が強調。最も象徴的な曲はA3の“I’m the One Who Understands”。全体のトーンはウォーにしか出せない多様な文化をミックスさせた哀愁のメロディーに包まれている。彼らがブラック・ミュージック以上の音楽を目指していることがタイトルからも読み取れる。全曲レベルが高く、ベテランらしい完熟した西海岸ファンクを聞くことができる貴重なアルバムだ。

1979
The Music Band
Side one
1."The Music Band"{Papa Dee Allen, Harold Brown, B.B. Dickerson, Lonnie Jordan, Charles Miller, Lee Oskar, Howard E. Scott, Jerry Goldstein)
2."Corns and Callouses (Hey Dr. Shoals)"(Allen, Brown, Jordan, Miller, Oskar, Luther Rabb, Scott, Milton Myrick, Goldstein)
3."I'm the One Who Understands"(Allen, Brown, Dickerson, Jordan, Miller, Oskar, Scott, Goldstein)

Side two
1."Good, Good Feelin' (original un-cut disco mix)"(Allen, Brown, Jordan, Miller, Oskar, Rabb, Scott, Goldstein)
2."Millionaire"(Allen, Brown, Dickerson, Jordan, Miller, Oskar, Scott)
3."All Around the World"(Allen, Brown, Dickerson, Jordan, Miller, Oskar, Scott, Goldstein)

Producer– Jerry Goldstein

Personnel
Papa Dee Allen – percussion, lead and background vocals
Harold Brown – drums, percussion, lead and background vocals
B.B. Dickerson – bass, lead and background vocals
Lonnie Jordan – organ, piano, synthesizer, guitar, percussion, lead and background vocals
Charles Miller – saxophones, lead and background vocals
Lee Oskar – harmonicas, lead and background vocals
Luther Rabb – bass, lead and background vocals
Howard Scott – guitar, lead and background vocals
Alice Tweed Smith – lead and background vocals, percussion

The Music Band


I'm The One Who Understands


Good, Good Feelin'

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おまけ

下記は好きな楽曲なので貼り付けておきます。

Summer (1976) 全米6位

Artist : War (Formed in 1969~, U.S) Funk, Soul, Jazz-funk
Single Released in 1976
Album : Greatest Hits (1976)
Chart : Peaked at No.6 on The Billboard Hot 100 in 1976


1984年に米国R&B79位、英国43位を記録したヒット曲で、 Lonnie Jordan プロデュースのアルバム”Where There's Smoke”からのシングルカット
Groovin'

Young Rascals のカバー曲
夕暮れ時が似合いそうなハーモニカのフレーズが印象的なミドル・テンポのグルーヴィーな演奏に、抜群のコーラス・ワークが展開する好カバー!
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ちなみにWarは今でも活動してます。
もっともオリジナル・メンバーはLeroy "Lonnie" Jordan(key)だけ。1994年にほとんどメンバーが抜けた。抜けたメンバーは契約のからみでWar名義を使えず、Lowrider Bandで活動中。ただ一人残ったロニーだけがWarで活動してる。War名義では"Evolutionary"(2014)が発売された。スタジオ盤として20年ぶりという。いっぽうのLowrider Bandは音源リリースは無い。

おまけ
Lowrider BandのYouTubeの動画を貼り付けしておきます。

Lowrider Band - Low Rider - Cisco Kid - Slippin' Into Darkness - LRBC #23 - 10-5-2014

Howard Scott - guitar and vocals
Harold Brown - drums and vocals
Lee Oskar - harmonica
Lance Ellis - saxophone
Pete Cole - keyboards and vocals
Cal Mosely - bass and vocals
Chuk Barber - percussion and vocals
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Albums
Eric Burdon Declares "War" (1970)·
The Black-Man's Burdon (1970)·
Love Is All Around ·War (1971)·
All Day Music (1971)
The World Is a Ghetto (1972)
Deliver the Word (1973)
War Live (1974)
Why Can't We Be Friends? (1975)
Platinum Jazz (1976)
Galaxy (1977)
Youngblood (1978)
The Music Band (1979)
The Music Band 2(1979)
Outlaw (1982)
The Music Band – Jazz (1983)
Life (Is So Strange) (1983)
☮ (Peace Sign) (1994)
Evolutionary(2014)
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Platinum Jazz
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